離婚慰謝料とは?~請求条件・相場・証拠・手続き~

📖 この記事の目次
📌 1. 離婚慰謝料とは何か
離婚慰謝料とは、離婚に至る原因を作った配偶者に対して、離婚によって被った精神的苦痛を金銭で賠償するものです。
慰謝料を請求できるのは、夫婦のどちらか一方が、相手の不法行為(不貞行為、DV、悪意の遺棄など)によって婚姻関係が破綻した場合に限られます。
慰謝料には、以下の2種類がありますが、実務上はまとめて「離婚慰謝料」として扱われることが一般的です。
- 離婚自体慰謝料:離婚そのものによる精神的苦痛に対する慰謝料
- 離婚原因慰謝料:離婚に至った原因行為(不貞行為やDVなど)による精神的苦痛に対する慰謝料
📌 2. 慰謝料が認められるケースと相場
慰謝料が認められるためには、相手の有責行為が原因で婚姻関係が破綻したことを証明する必要があります。
以下に、主なケースとその相場を示します。
2-1. 不貞行為(浮気・不倫)
- 相場:100万〜300万円程度
- ポイント:肉体関係の有無が重要。メールやLINEのやり取り、ホテルの出入り写真などが証拠となります。
2-2. DV(ドメスティックバイオレンス)
- 相場:50万〜100万円程度
- ポイント:暴力の頻度や程度、診断書や写真、警察への相談記録などが証拠となります。
2-3. モラハラ(モラルハラスメント)
- 相場:50万円程度
- ポイント:言葉や態度による精神的虐待。録音や日記などが証拠となります。
2-4. 悪意の遺棄
- 相場:50万〜100万円程度
- ポイント:正当な理由なく同居を拒否した上、生活費を渡さないなどの行為。住民票や通帳の記録が証拠となります。
📌 3. 慰謝料が認められにくいケース
以下のようなケースでは、慰謝料が認められにくい傾向があります。
- 性格の不一致
- 信仰上の対立
- 健康上の問題
- 配偶者の親族との不和
📌 4. 慰謝料請求に必要な証拠と収集方法
慰謝料を請求するには、相手の有責行為を証明する証拠が必要です。
以下に、主な証拠とその収集方法を示します。
4-1. 不貞行為の証拠
- メールやLINEのやり取り
- ホテルの出入り写真
- 探偵の報告書
- 本人の自白
📌 5. 慰謝料請求の手続きと流れ
慰謝料請求は、以下の手順で進めるのが一般的です。
- 証拠の収集
- 弁護士への相談
- 協議
- 調停
- 訴訟
公正証書を作成しておくと、支払いが滞った際に強制執行が可能になります。
📌 6. 慰謝料請求の時効と注意点
離婚慰謝料の場合、離婚成立から3年以内に請求しなければなりません(民法724条)。
慰謝料の金額は、相手の有責行為の内容や程度などを総合的に判断して決定されます。
📌 7. まとめ
離婚慰謝料は、相手の有責行為によって婚姻関係が破綻し、精神的苦痛を被った場合に請求できるものです。
弊所では、離婚慰謝料請求についてのご相談を随時受け付けています。
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