別居と離婚の関係~別居のメリット・デメリット~【後編】

📖 この記事の目次(後半)
📌 6. 児童手当の送金先変更
離婚協議中に別居している場合、児童手当の送金先を変更することが可能です。 通常、児童手当は生計を主として維持している者に支給されますが、別居により生計維持者が変わった場合、受給者の変更手続きを行うことができます。
手続きには、別居の事実を証明する書類(住民票の写しなど)や、児童の監護状況を示す書類が必要となります。詳細は、居住地の市区町村の担当窓口に問い合わせてください。
📌 7. 別居前に考慮すべきポイント
- (1)住民票の移動:長期別居の場合は行政手続きのために移動を検討。ただし税制や社会保険への影響に注意。
- (2)記録と証拠の保存:「別居の開始日」「理由」「証拠(LINE・録音など)」を保存。
- (3)接触ルールの設定:連絡手段・頻度・面会などを文書で取り決めるのが理想です。
📌 8. 協議離婚・調停・裁判への活用
別居は、離婚手続きを円滑に進めるための重要な準備段階です。
協議離婚の準備期間として、別居中に親権や養育費、財産分与の条件を冷静に話し合い、公正証書を作成しましょう。
調停・裁判の証拠として、別居期間や婚姻費用支払いの実績が有利に働きます。
📌 9. 子どもがいる場合の注意点
- 親権者の決定:別居開始時点で監護している親が有利に働く場合が多いです。
- 面会交流:非監護親との交流ルールは早期に取り決めておくと安心。
- 教育方針:進学や転校に関する合意形成が不可欠です。
📌 10. 別居中のチェックリスト
- ✅ 別居の正当な理由(DV、不貞など)があるか
- ✅ 住居の確保と生活設計ができているか
- ✅ 婚姻費用の請求方法を理解しているか
- ✅ 子どもと一緒に住むか決めたか
- ✅ 子どもの学校・医療の手続きは済んでいるか
- ✅ 相手の収入や財産を把握・記録しているか
- ✅ 児童手当や扶養控除の変更手続きを確認したか
- ✅ 証拠(日記・LINE・通帳など)を保存しているか
📌 11. 離婚後の支援制度
- ひとり親家庭医療費助成:子の医療費自己負担が軽減されます。
- 母子・父子福祉資金貸付:就学・就労支援のための無利子貸付制度。
- 就業支援プログラム:ハローワークによる職業訓練・就業支援。
📌 12. まとめ
別居は「離婚のスタートライン」であると同時に、「冷静な話し合いの準備期間」でもあります。
次の点を意識して行動しましょう:
- 別居の正当性と証拠の確保
- 婚姻費用の請求と経済的安定の確保
- 子どもの生活と将来の計画
- 公的支援や法的手段の活用
- 離婚を見据えた準備(書類、証拠、話し合い)
弊所では、これから別居を考えている方、既に別居中の方に合わせた法的アドバイスを行っております。
お気軽にご相談ください。
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